Steel Wheels

Point of no return

ツキギレーシングのKZ1000J、モリワキモンスターとTeam38のKZ1000S1

ツキギレーシングというとGPZ750Rのレーサーが有名ですが

 

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ネットを徘徊していて見つけた写真。知る人ぞ知る(?)1983年の鈴鹿8時間耐久レースにエントリーしたツキギレーシングのZ1000Jです。

情報量多いですね。

GPz1100の外装。カヤバ36φ、S1(?)orワークスのディスク。フロントモーリス、リアビート(?)、角パイプスイングアーム、モリワキっぽいデザインのリアのキャリパーサポート、J系フレーム、レイダウン、CVキャブ、S1用っぽいポイントカバーなどなど。S1を丸ごと買ったのか、パーツでバラ買いしたのか、AMAスーパーバイクが750になったので余ったパーツが流れてきたのか…

エンジンの中身はどうだったんでしょうね。無塗装シリンダブロックが怪しい…ヘッドは…?

予選タイムを見るとRS1000やRS850の市販フォーミュラレーサーに割って入るくらいの速さを示しています。ということは相当パワーあったのでは? 妄想がつきません

決勝はスタート直後に転倒炎上…

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これは当時の雑誌の付録ポスターのスキャンですね。見覚えがあります。予選でしょうか。オイルクーラー用のホースの取り回しが「あ、なるほど」というヤツですな。

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これはヤングマシンさんのブログから引用。1982年にエントリーした際のマシン。モリワキモンスターのフレーム、白ファンネルということはキャブはCR?、J系フロントフェンダー、そしてS1のスイングアーム…

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これはライディングスポーツさんの誌面に掲載されたものですかね。コークバリントン1984年の鈴鹿200kmを走ったときのマシン。GPz750エンジン。モリワキモンスター。前後モーリス、トキコのキャリパー、S1スイングアーム…8耐ではフロント周りをGPz750R系に入れ替えて走りました。

どうやら後にネットオークションに現れた物と同じものっぽいのです。

ツキギレーシングは早い時期にモリワキモンスターを走らせていますが、色々と試行錯誤していた様子です。

最初に挙げたJのレーサーにモリワキモンスターのパーツを移植したっぽいですね。角スイングアームやフロントフォークなどなど。そして年式的に新しいS1のパーツを投入

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そして1982年のTeam38のS1改。KerKerメガフォンじゃないS1というのも新鮮に見えます。よく見ると集合部が十字。フルカウルのKR用ですね。 84年のツキギと同型に見えるリアショックはなんでしょうね。フレームマウントのカウル、オイルクーラーホースの取り回しなど見慣れた(?)AMA仕様とは違っていて見ていて飽きないです

21世紀になってからモトルネに現れたのはこれそのものだったんじゃないかと思ったり

 

どうしても非ワークスというとヨシムラ、モリワキが注目されますがほんとにいろんなバイクが走ってました。ハニービー、チームタイタン、ブルヘル、ビート、スーパーモンキー、MCFAJだとナック、マイティプロダクト…ワクワクしながら雑誌の写真を穴が開くほど見てました