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Point of no return

介護生活

直球なエントリー名ですが、母親が脚を痛めてしまい、次いで転倒し肩を痛め家事ができないという状況になってしまい、毎日実家へ家事の手伝いに行くという生活をし始めました。あと両親の病院への送り迎え。

自宅と実家の距離は約10km。たいした距離じゃないのですが市街を突っ切るしかルートがないので片道30分以上かかります。

昼はヘルパーさんが両親の食事や細々とした家事もしてくれるので問題はないのですが、夕食は自分が作っています。簡単な物ですけども。

いつの間にか、複数のスーパーへ入荷する物の傾向もわかってきました。主夫ですな。

手抜き料理のローテーションですが、やっぱり卓に料理を並べ切るまでには1時間くらいかかります。

それから洗濯や簡単な掃除など家事をして食事が終われば洗い物をして…だいたい2時間ちょいの実家滞在です。

そしてまた30分かけて帰宅。

都合、3時間ちょっとの時間がかかります。

介護の公的な制度がなければ、朝にも行かなければならないのでさらに2時間ほどの時間を費やすことになりますよね。

5時間/日。

これ、確実に生活が破綻する時間です。3時間でもけっこうギリギリでプライベートな時間を完全に捨てた状態ですから。

 

親の面倒を見るより個人の生活を重視するのかと言う向きもあるでしょう。やってみればわかりますよ。

繰り返しになりますが、公的な制度に頼らなければ確実に詰みます。

 

今の政権は家庭内での介護に重心を移し現行制度によるケアにかかる公金支出を絞ろうとしています。お得意のマクロ的視点からの数字は良くなるでしょうが、現場では地獄が展開されることになるかもしれませんね。

 

あと5年で団塊世代が介護される年齢になります。彼らの子息は比較的数が多いとされていますが、例のロストジェネレーションと呼ばれる世代と重なっています。

今でも公的な制度にリーチできず親子共々生活が破綻してしまうことが多々あるのに、これ以上絞ったらどうなるのか…

 

政治の選択は安心して死ねる方を選ぶべきということです