Steel Wheels

Point of no return

DUNLOP SPORTSMAX ROADSMART IV

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K300GPという更新されているとはいえ80年代スペックのタイヤからの交換なので「バイク自体が完全に別物」になりました。

 

・非常によく「転がる」タイヤ

・ハイグリップタイヤ特有の路面を食っている印象は希薄

・前輪の追従性良好

・ウェットグリップ良好

 

何かに似てるなぁと考えていたのですが、KLX250をDtracker仕様にして通勤号にしていたときに履かせていたGT601。正直、絶対的なグリップはサッパリだったのですが、荒れていても濡れていても路面の状態を厭わないような万能タイヤでした。排水性がいい印象からスーパーモタードの模擬レースでレインタイヤの替わりにも使ってました

上の写真を写した後、雨に降られて濡れた路面の山を降りたのですがROADSMART IVも路面からのインフォメーションが十分伝わってきて排水性がいいのだろうと思わせます

ハンドリングは石器時代のモノから宇宙世紀になったんじゃないかというレベルです。感覚として不安なく楽しめる域が5センチくらいだったのが10センチになってその域を外しても不安はない。抽象的ですけどそんな感じ。

(中高年のリターンライダーが速度のキャパを超えて事故る理由はコレかと思ったりも)

車体側の性格から弱アンダーでフロントが付いてくるハンドリングなのですが、K300GPにあった切れ込み方の変化するポイントを感じません。というか、ROADSMARTにしてからK300GPはそうだったのだと気が付いたのですが。リニアにどこまでもついてくるので「何やっても大丈夫なんじゃないか」と錯覚してしまうほど。危ないですね。

916で初めてラジアルタイヤを経験した時もそんな感覚だったのを思い出します

 

古いバイクに太いタイヤを履かせるのはルックス優先のように言う向きもあって、その通りの出来でしかない物も少なくないと思います。が、ある程度以上のセオリーに沿って作ると正常進化した乗り物を作ることができるのだと思います