フロントフォークはスプリングを替えフォークオイルも番手を上げてだいぶ良くなったのですが、依然としてダンピングが効いてることが実感できないので、NAGのNDSを導入しました。NDSとはネコアシダンパーシステムだそうです。うむ。
ノーマルのフロントサスは安価なバイクでは標準的なシートパイプによりダンピングを実現するという構造で60年代からあるもの。これにカートリッジ式のダンパーに近い機能を持たせるパーツを追加し近年のフロントフォークと近似のダンピング特性を持たせようとする製品です。
これが本体。内部にバルブが備えられオイルの移動を規制しています。そのバルブの動きを規制するスプリングとそのイニシャルを変更するボルト。
底部は凸部がシートパイプの上部の6角穴に収まるサイズになっています。
スプリングにピッタリハマります。メーカー的にはノーマルのスプリングにセットする設計としているようですが、ビートの強化スプリングにもフィットしました。
こちらは付属のイニシャルアジャスター。付属というよりもフォークの機能をより引き出すためのパーツという位置付けでしょうか。
底部にはスラストベアリングがセットされています。これでスプリングが圧縮するときの回転方向への動きを吸収し上下の伸縮する動きをスムーズにします。
上部のエアバルブは原則としてフォーク内を大気圧に戻すものとして使うとのことです。80年代脳としては加圧してエアサスにと考えてしまいがちですが
スプリングカラー。単なるパイプではなく上下に別パーツが圧入されています。
スプリング側には凸状で
スプリングの内径にフィットします。これによってインナーチューブ内でスプリングが倒れる動きが規制されます。
イニシャルアジャスター側は凹
先のイニシャルアジャスターのスラストベアリングがピッタリ収まります。
以上がパーツの構成。すこしお高い製品なのですが、その値に納得できる高精度で作られています。
実は梱包されているパーツに他車用のものが紛れていたのですが、電話一本で即対応していただけました。この辺りも極めて好印象。
イニシャル調整用のハンドル付き。各部品の精度が高いので組み付けもすこぶるスムースでした。
スタンドから降ろした第一印象。おお、ダンパーが効いてる!