ホームセンタの工具売り場、好きなんですよね。
ちょっと意地悪な見方をすると、そのホームセンタの経営方針が見えてきたりして。
メーカー品の隣に自社のプライベートブランドの品を並べているホームセンタがありますよね。一眼見てダメだとわかる激安劣悪PB品とメーカー品のホームセンタ向けラインの品。2〜3回使うだけだしボロでもいいかと思ってPB品を買うと一回使っただけで刃先が合わなくなったりしてね。
もちろん使えるPB品を並べているホームセンタもありますが、大手ホームセンタさんは機能が同等に見えるブランド品の横にPB品を並べて消費者に手を伸ばさせるレイアウトにしています。
馬鹿みたいに利益は出るし、大半の消費者はそれで満足するのだからいいのでしょう。
商売やってる身からすると外道ですけどね
で、本題。ホームセンタで入手できる工具のブランドはいくつかありますが、ポンコツPB品の当て馬になってることが多いメーカーの品。
SK11のオートポンチ、エンジニアの電工ペンチ、ベッセルの充電式電動ドライバ。
SK11、昔はボロ工具のメーカーでした。すぐ壊れる板ラチェット、口が開くスパナ…使ってた素材が悪かったのでしょうか。とにかく安いけど壊れる工具を売ってるメーカーという印象でした。それがいつの間にか丈夫で精度ある工具を売るように。流石にTONEやKTC並みとは言いませんが、しっかりとトルクのかけられる工具を売っています。
ネジザウルスで天下を取った(?)エンジニア。バイス式のネジザウルスを試しに買ったらなんではよ買わんかったんだと後悔しました。ラジオペンチもちょっと感動もんの精度でした。
どこかで貰った電動ドライバがダメになったので買ってきたベッセル。若い頃に某有名舶来ブランドのドライバーとベッセルの区別がつかず「変わらないんじゃないの?」と言ったら「そりゃそうだよ、ベッセルのOEMだもん」と返されたことがありました。
PB品を買わせようと、値段が倍以上のこれらの使えるメーカー製の品を当て馬にするのは外道と書きましたが、並べているだけ良心的かもしれないですね。
いや、まずは安いPB品を買わせて壊れたら「ちゃんとしてるの買えば壊れないよ」というメッセージか…
…まあ、ヒーローになりたかったら道具への投資はケチっちゃダメということで