このトリミングでは写したことないなとシャッター押して、家に帰ってから背景がトイレだと気づくやつ
高校生の頃に友人たちと原付を連ねてさんざん登った山。
駐車場から数百メートル歩くと眼下に瀬戸内海を望めます。
道幅が狭くセンターラインもなく木々の影に苔が生えているため大型バイクではちょっときつい山坂道です
今はほとんど人の気配がありませんが、そんな道を経て登る山もかつては眺望を目当てとする観光客がそれなりにいました。
2年前の台風で道路が崩落し以来登れなくなった隣の山にはレストハウスがあって軽食をとることもできました。駐車場にはたこ焼きの屋台もきてましたね。本数は少ないながらバスも登ってました(だからバイクではあまり行かなかったんですけど)
眺望だけでそれだけの人を集めていたのです。
娯楽がなかった時代だったからとも言えるのでしょうが、市内から気軽にドライブで赴ける場所としてメジャーな山だったと思います。
アウトドアブームの頃に寂れていったように思います。
キャンプ場はありましたが公営のいわゆる野営地。国立公園に含まれる場所のために商業的開発に制限あり。などの理由から見放されてしまい小綺麗で金を吸い上げるアウトドア資本主義の前にいつしか人の足も遠のきました。
人が来なくなるとあっという間に廃れましたね。道路の補修はされなくなり木々が張り出しても手入れもされず展望エリアにアプローチする小径が崩れても放置され…
ふと思うのです。
インバウンドだのGoToだのと青筋立て血眼で人の財布から金をごっそり抜くことに軸足置く前に、日曜の午前、ポッカリ開いた時間にさっとドライブしに行ける場所を整備しないとダメなんじゃないかと。
ぼんやりと葉の間を抜ける風の音と小鳥のさえずりにそして眺望に身を委ねるような余裕がないと財布の紐も緩まないのではないかと