Steel Wheels

Point of no return

レンタカーのバンはスポーツ走行用トランポの夢を見るか

🔳いきなりの結論。

月1〜2回までならレンタカーでいいです。

月3が続くと流石に借りて返してがめんどくさくなってコスト面でも所有した場合との差がなくなってきます。

 

この1年レンタカーでバン、軽トラを借りて走行会、スポーツ走行に使ったのでその印象の記録として残そうと思います。

前提として積むのは250のスポーツバイクとサーキット走行の装備一式です。

 

🔳24時間借りた場合のコスト

軽トラ軽バン:9000円

小型バンクラス:12000円(タウンエース、NV200など)

普通バンクラス:16000円(ハイエース、キャラバンなど)

レンタカー会社のサイトにはもうすこし安価な値が提示されていますが、それプラス保険などを含むとだいたいこの程度になります。

自分の場合は移動時間2時間までなら軽4でいけると判断し岡山国際サーキットへ行く際は主に軽バン借りました。

2時間以上+高速を使う場合は小型バンクラスを使いましたが、この辺りを借りるとなると所有した方がいいのではないかという気持ちが湧いてきます。ハイエースは一度借りたのですが、実は先方の配車ミスでタウンエースで予約していた物が化けた物です。

もっと安いところもあるんですが、安いところは安いことに理由があってそれに納得できれば良いと思います。

 

🔳各クラス各車の使い勝手とダメな点と良い点

まずは軽バン軽トラ。近場の日帰りの装備なら十分です。問題になるところは運転手の人権でしょう。軽トラのいわゆるキャブオーバーが来ると若干まし(安全性とトレードオフ?)ですが、足元は狭く、ペダル、座席、ハンドルの整列が取れているのか怪しい車もあります。一人乗りに割り切ってるN-VANを除き2時間連続の運転なら耐えられるという現代の交通状況で販売できる車の最低条件をギリギリでクリアしているに過ぎないとしていいと思います。

軽トラの荷台については各社でほぼ違いは無しとして、バンの荷室はずいぶんと違います。N-VANはその荷室の作りからして別物としてエブリィとハイゼットでもかなり違います。

絶対的な広さはエブリィですが収納した後席と前席後部の間に微妙な隙間ができてしまい前席の間にフロントホイールを押し込んでまっすぐ積むということができません。もし自車として購入するなら二座登録して後席を取り外しコンパネをで工作してフラットな荷室にしますね。余談ですけど、タマダでお会いした方はエブリィ(のOEMスクラム)にGSX-R1000を積んでました。

続いてハイゼット。借りられたのは現行モデルではなく一代前のものです。先のエブリィの問題点はなくNinja250SLを真っ直ぐに積んでリアハッチまで数センチの余裕がありました(助手席の背もたれは倒さずほぼ垂直でスライドは最も前、人は乗せられないという状態)。おそらく250クラスのスポーツバイクならこの積み方でほぼイケるんじゃないかと思います。現行モデルはさらに荷室が広くなって(助手席を犠牲として)運転席周りの居住性が改善されたとのことですが、少なくとも先代モデルは古い車に厚化粧して見栄だけ良くした物に思えました。特にUIが悪いです。

軽バンの締めはN-VAN。この2年で軽バントランポの定番はコレ的な扱いになりました。確かに助手席収納という裏技的荷室の作り方で他を圧倒する大容量を持つのですが、いくつかの疑問点がありました。タイヤハウスの影響で荷室幅が狭い、樹脂製の荷室床面が貧弱に感じる、重いからか非常に非力に感じるなどです。どうせ運転席以外はペッラペラのシートなんだから運転席だけの単座であとは鉄板剥き出しなんてのを出してくれりゃ良いのにね。

軽バンを採点するなら、5点満点でエブリィとN-VANが3.0点、先代ハイゼットは1.5点です(個人の主観ですので悪しからず)

 

次は小型バン。

軽バンは後席を床下に収納するため荷室床面長さが1850mmほどになりますが、現行の小型バンは前席後方に折りたたむ形式で荷室床面長さは1600〜1750mm程度となり250のスポーツバイクを真っ直ぐに積むことはできません。したがって斜め積みor後席を外して真っ直ぐ積むということになります。ボンゴはうまく後席を畳んでリッターバイクも真っ直ぐ入ったんですけどね。

まずはタウンエース。これ、ダメな車の要素を全部入れたような車です。ハイゼットを引き伸ばした車ですが、そのダメな部分を引き継ぎ煮詰めてます。人が運転するということを考えてないですね。不自然なドライビングポジション、非力でノイジーなエンジン、狙ったところに決まらないハンドリング、効かないブレーキ。5点満点0.5点。企画し作った人、売った人、買った人ごめんなさい。素直な感想です。個体差もあるでしょうが。

対するNV200は真っ当に作った隠れ名車。運転してストレスを感じることはほぼなく乗用車然としている車です。強いていうと積載量が規定ギリくらいになるとフロントの接地感が少々希薄になることくらい。それでも破綻しないところに相当テストしてるのだろうと思いました。荷室が低いのも良かったです。5点満点3.5点。

 

そして普通バン。

ハイエース。5点満点4.8点。なんでコレが作れるのに…

 

過去所有したトランポはバモスとボンゴです。この2台が自分の中では基準ですね。916やKLX、KSRを積んでいました。実はエブリィとハイエースは職場にあり、乗り慣れているということが加点になっていると思います。あとボロクソに言いながらハイゼットとタウンエースを複数回借りています。バイクの保管場所から最も近いレンタカー店がトヨタレンタカーであるというということが他の要件に上回りました。対してエブリィ、NV200を借りられる店は24時間内という条件だと夕方の最終枠まで走るとギリギリになってしまい、それがストレスでした。急かされると碌なことないですもんね。

 

🔳ストレスを消せ

トランポはレンタカーで十分というのは100%の真実です。レンタカーでなにも不足はありません。今もその気持ちでいるのですが、「返しに行くのがめんどくさい」という理由で再び(三度?)トランポの自己所有を選びました。もしカーシェアのような形でトランポにできる車が24時間返却可能で借りられるなら… 都市圏ではできるようですが、自分の住むところではまだちょっと無理でしょうし費用面でも釣り合いが取れないでしょう。

ということで、車選びです。目的地が2時間圏内であることが大半、車の保管場所が少々タイトなどの条件で軽バンで妥協となってエブリィの中古を探してもらっている途中でNV200の二座モデルがでてきました。

以前、このクラスのバンはリースアップのものが文字通り捨てるほどあったのですが、今はリース期間終了と共に輸出業者へ流れるため国内の中古車オークションへ現れることも少なくなったとのこと。

そんな中でさまざまな条件が希望に沿うものが偶然見つかって、五秒で即決、押さえてもらいました。

遠方にある車両なので来月半ばの納車となりそうですが良い買い物ができたんじゃないかと我ながら満足してます。(んー、現車見てないのに満足して良いのか?w)